整骨院のSNS運用代行を比較するなら、料金より先に柔道整復師法の広告可能事項を理解しているかを確認すべきです。代行タイプ別の費用レンジ、見極める質問5つ、投稿チェック体制、1本あたりの費用の見方を整理します。
結論から言います。整骨院のSNS運用代行は、料金や投稿本数より先に「柔道整復師法の広告制限を理解しているか」で比べるべきです。整骨院の広告は、柔道整復師法第24条で書ける内容が限られています。この前提を知らない代行に任せると、集客用の投稿がそのまま法令違反の表示になる恐れがあります。この記事では、代行のタイプ別の違い、契約前に聞くべき質問、費用の見方を整理します。
整骨院のSNSが「広告制限」を前提に考えるべき理由
整骨院(柔道整復の施術所)は、美容サロンや一般の店舗と同じ感覚で宣伝できません。柔道整復師法第24条で、広告できる事項が限定されているためです。
条文で認められているのは、主に次の事項です。
- 柔道整復師である旨、氏名、住所
- 施術所の名称、電話番号、所在地
- 施術日、施術時間
- その他、厚生労働大臣が指定する事項(ほねつぎ・接骨の表示、予約制、休日・夜間の施術、出張施術、駐車場の有無、療養費の支給申請ができる旨〈条件付き〉など)
つまり「肩こりが改善」「腰痛が治る」「〇〇療法で根本改善」のような効果の表現は、広告可能事項に含まれません。施術者の経歴の詳しい紹介や、患者さんの体験談も同様に注意が必要です。
SNSの投稿は、来院を促す目的があれば広告と判断される余地があります。「SNSだから大丈夫」と考えず、広告として扱う前提で運用するのが安全です。条文の基本は整骨院のSNSは広告規制の対象?柔整法とガイドラインの基本を整理で詳しく解説しています。
なお、厚生労働省では柔道整復師等の広告ガイドラインについて検討が行われてきました。最新の通知や運用は、厚生労働省の公表資料や管轄の保健所で確認してください。
代行タイプ別の比較表
整骨院が選べる支援先は、大きく5タイプです。費用は月額の目安で、投稿本数・撮影の有無・商圏で差があります。
| タイプ | 費用レンジ(月額の目安) | 向いている店/院 | 確認すべき点 |
|---|---|---|---|
| 治療院特化型 | 5万〜15万円程度が多い | 保険施術と自費メニューを併用する院 | 柔整法と自費メニューの表現の線引きを説明できるか |
| 医療・ヘルスケア特化型 | 10万〜30万円程度が多い | 分院展開・整形外科との連携がある院 | 医療広告ガイドラインと柔整法の違いを区別しているか |
| 総合型 | 10万〜30万円程度が多い | 求人・ブランディングも同時に進めたい院 | 業種別の表現チェック担当がいるか |
| フリーランス | 3万〜10万円程度が多い | 予算を抑えたい個人院 | 法令確認を誰が担うか、契約で責任範囲を決めているか |
| 内製+スポット確認 | 数千円〜数万円(確認費用のみ) | スタッフに発信が得意な人がいる院 | 投稿前に第三者のチェックを入れられるか |
比較のポイントは「表現チェックを誰が、どの段階で行うか」です。費用が安くても、チェックが院長任せなら負担は院側に残ります。
柔整法に対応できる代行か見極める5つの質問
営業資料の「医療系に強い」という言葉だけでは判断できません。次の質問を投げて、回答の具体性を比べてください。
-
「柔道整復師法第24条で広告できる事項を説明してください」 条文と大臣指定事項を具体的に挙げられるかを見ます。医療法の話だけをする場合は要注意です。
-
「保険施術と自費メニュー(整体・骨盤矯正など)の投稿は、どう書き分けますか」 整骨院の名前で発信する以上、自費メニューの投稿でも施術所の広告として見られる場合があります。線引きの考え方を持っているかを確認します。
-
「『治る』『改善』などの表現は、どう言い換えますか」 NG表現の一覧や言い換えの社内ルールがあるかを聞きます。実際の投稿例を見せてもらうのが確実な確認方法です。
-
「口コミ・体験談・ビフォーアフターは扱いますか」 効果をうかがわせる体験談は、柔整法に加えてステマ規制の論点もあります。扱い方は整体院がSNSで口コミ・体験談を使う注意点も参考にしてください。
-
「投稿前の確認フローと、指摘を受けたときの対応を教えてください」 誰が下書きを作り、誰が確認し、院長がどこで承認するか。保健所から指導を受けた場合の修正対応まで決まっているかを確認します。
5問のうち、1と3に具体的に答えられない代行は、整骨院の運用には不向きと考えてよいでしょう。
頼むべき院・頼まなくてよい院
代行が向くかどうかは、院の体制と目的で変わります。
代行を頼むべき院
- 院長が施術で手一杯で、投稿の企画・撮影の時間が取れない
- 自費メニューの比率を上げたく、継続的な発信が必要
- 分院があり、表現ルールを院ごとにそろえたい
- スタッフ採用の発信も同時に強化したい
代行を頼まなくてよい院
- 保険施術が中心で、新規よりも既存患者の通院継続が課題
- 発信の目的が「営業時間・休診日の告知」程度にとどまる
- スタッフに発信が得意な人がいて、確認だけ外部に頼めば足りる
広告可能事項の範囲だけで発信するなら、内製でも十分に回せます。代行の価値が出るのは、表現の工夫が必要な自費メニューや、院の雰囲気・スタッフの人柄を伝える投稿です。
費用は「1本あたり」「来院1件あたり」に直して比べる
月額だけで比べると、プランの中身の違いが見えません。次の2つに直して比較してください。
1本あたりの単価 月額を投稿本数で割ります。たとえば月額8万円で8本なら1本1万円です。ここに撮影・企画・表現チェックが含まれるかを必ず確認します。チェック費用が別料金だと、実質の単価は上がります。
来院1件あたりの費用 SNS経由の新規来院数で月額を割ります。月額8万円で新規来院が4件なら、1件あたり2万円です。自費メニューの単価やリピート率と比べて、回収できるかを判断します。来院数は業種・商圏・体制で大きく差があるため、最初の数か月は目安として扱ってください。
計測するには、問診票に「来院のきっかけ」欄を入れる、予約時に流入元を聞くなどの準備が必要です。代行に「どの数字を毎月報告してくれるか」も契約前に確認しましょう。
まとめ
- 整骨院の広告は柔道整復師法第24条で限定されており、SNS投稿も広告として扱う前提で考える
- 代行は料金より先に「広告可能事項を説明できるか」「表現チェックの流れがあるか」で比べる
- 費用は1本あたり・来院1件あたりに直し、チェック費用の有無まで確認する
次の行動として、まずは比較表で各社の対応範囲を確認してください。
よくある質問
Q. 整骨院のInstagramに「腰痛改善」と書いてもよいですか?
A. 「改善」「治る」などの効果表現は、柔道整復師法の広告可能事項に含まれません。施術所の発信として掲載するのは避けるべきです。表現に迷う場合は、管轄の保健所に確認するのが確実です。
Q. 整体の自費メニューなら、柔整法の制限を受けませんか?
A. 整骨院の名前で発信する場合、自費メニューの投稿でも施術所の広告として見られる場合があります。書き分けの考え方は代行と事前にすり合わせ、判断がつかない部分は保健所に確認してください。
Q. 代行会社の投稿で問題が起きたら、責任は誰が負いますか?
A. 広告主である院側が指導の対象になるのが基本です。代行に任せきりにせず、最終承認は院長が行う流れを契約で決めておくことをおすすめします。
Q. 少額の代行でも、法令チェックは頼めますか?
A. プランによって異なります。少額プランでは表現チェックが含まれない場合もあるため、見積もりの段階で「誰がどこまで確認するか」を書面で確認してください。
整骨院の発信に対応できる代行を探す際は、医療・治療系の各社比較表で、表現チェックの体制や対応媒体を見比べてみてください。依頼前に確認すべき項目は、資料請求でお届けしている選び方ガイドと依頼前チェックリストにまとめています。運営元の株式会社HolyTechも、1本7,500円(税込)・初期費用0円のプランで比較表の1社として掲載しています。条件が合う場合の選択肢の1つとしてご検討ください。
この記事について 業種別SNS運用代行ナビは株式会社HolyTechが運営する比較情報サイトです。当社もSNS運用代行を提供しており、比較表の1社として同じ基準で掲載しています。他社に関する記載は各社公式サイトの公開情報に基づき、順位付けはしていません。費用や成果は業種・商圏・体制で差があります。
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