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更新日:2026年10月29日

治療院・整体 公開日 2026年10月29日

鍼灸院のSNS集客を代行に頼む前に|あはき法の広告制限と発信の工夫

鍼灸院のSNS集客は、あはき法の広告制限により適応症や経歴を打ち出せません。施術者の人柄・院内の雰囲気・セルフケアを軸に発信し、表現チェック体制のある代行会社を選ぶことが近道です。選び方と費用の見方を解説します。

結論から言います。鍼灸院のSNS集客は「効く・治る」を言わずに、施術者の人柄・院内の雰囲気・セルフケアの3つで信頼を積む設計にするのが基本です。

鍼灸院は、あはき法(あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師等に関する法律)で広告できる内容が細かく決められています。整体院や美容サロンと同じ感覚で投稿すると、法律に触れる表現が混ざりやすくなります。

代行会社に頼む場合も、投稿本数や料金より先に「あはき法を前提に表現を確認する体制があるか」を見てください。この記事では、広告制限の要点、発信の3つの軸、代行会社の選び方と費用の見方を順に整理します。

あはき法で鍼灸院が広告できること・できないこと

あはき法第7条では、施術所が広告できる事項を限定列挙しています。書いてよいものだけが決まっていて、それ以外は原則として広告できない仕組みです。

主に広告できるのは次の事項です。

  • 施術者である旨、施術者の氏名・住所
  • 業務の種類(はり・きゅう・あん摩マッサージ指圧)
  • 施術所の名称・電話番号・所在地
  • 施術日・施術時間
  • 厚生労働大臣が指定する事項(予約制、休日・夜間の施術、出張施術、駐車場の有無、小児鍼、療養費の申請ができる旨〈医師の同意が必要な旨を明示する場合に限る〉など)

さらに、業務の種類を書く場合でも「施術者の技能、施術方法、経歴」にわたってはならないとされています。つまり、次のような表現は注意が必要です。

注意が必要な表現の例 理由
「肩こり・腰痛が改善」「不妊に効く鍼」 適応症や効果は広告できる事項にない
「施術歴20年のベテラン」「有名選手も担当」 経歴・技能に当たる
「独自の〇〇式刺鍼法」 施術方法に当たる
「患者さんの声:1回で痛みが消えました」 効果をうたう体験談になる

SNS投稿がどこまで「広告」に当たるかは、明確な線引きが示されていない部分もあります。ただ、院名を出して来院を誘う投稿は広告とみなされる余地があります。迷う表現は使わない、判断に困ったら管轄の保健所に確認する、という運用が安全です。

整骨院の柔整法との違いも含めた整理は、整骨院のSNSは広告規制の対象?柔整法とガイドラインの基本を整理も参考になります。

広告制限の中で発信する3つの軸

効果を言えない分、「この人に任せたい」「この空間なら安心」と感じてもらう発信が中心になります。軸は次の3つです。

1. 施術者紹介は「経歴」ではなく「人柄」で

経歴や技能は書けないため、資格取得年や実績の羅列は避けます。代わりに、次のような内容で人柄を伝えます。

  • 鍼灸師を目指したきっかけや、施術で大切にしている姿勢
  • 休日の過ごし方、好きな食べ物などの素顔
  • 初めての人がよく不安に思うこと(痛み・服装など)への語りかけ

顔と声が見える短い動画は、初来院の不安を下げる効果が期待できます。ただし、反応の出方は地域や院の規模で差があります。

2. 院内の雰囲気で「行く前の不安」を減らす

鍼灸は「痛そう」「怖そう」と感じる人が多い施術です。院内の様子を見せることは、来院のハードルを下げる発信になります。

  • 入口から施術ベッドまでの動線、個室やカーテンの有無
  • 使い捨て鍼の管理や手指消毒など、衛生面の取り組み
  • 着替えの用意、予約の取り方、駐車場の場所

撮影時は他の患者さんが写り込まないよう、営業時間外に撮るなどのルールを決めておきます。

3. セルフケアは「効果」を言わずに習慣として紹介

自宅でできるストレッチや温め方、生活習慣の工夫は、保存されやすく継続的な接点になります。ここでも「〇〇が治る」「ツボを押せば改善」とは書きません。「デスクワークの合間にできる首まわりの動かし方」のように、場面や習慣として紹介します。

体調に不安がある人には医療機関の受診を勧める一文を添えると、誠実な印象にもつながります。

代行に頼むべき院・頼まなくてよい院

鍼灸院の規模や自費比率によって、外注の向き不向きははっきり分かれます。

代行に頼むべき院

  • 院長が施術で手一杯で、投稿が月に数本も続かない
  • 自費メニューが中心で、新規来院の確保が経営課題になっている
  • 撮影や動画編集が苦手で、院内の雰囲気を伝えきれていない
  • 表現の判断に自信がなく、第三者のチェックを入れたい

頼まなくてよい院(まずは内製で十分)

  • 紹介や地域の固定客で予約が埋まっている
  • 院長やスタッフが発信を楽しめていて、月8本程度は継続できている
  • 療養費中心で、SNSで新規を増やす必要性が低い

内製で続ける場合も、投稿前に表現を確認するチェックリストだけは用意しておくと安心です。

代行会社のタイプ比較と選定基準

代行会社は大きく4タイプに分かれます。費用は依頼範囲によって大きく変わるため、目安として見てください。

タイプ 費用レンジ 向いている院 確認すべき点
治療院・医療特化型 月額5〜15万円が多い 自費中心で表現リスクを抑えたい院 あはき法と柔整法を区別して理解しているか
総合型 月額10〜30万円が多い 複数媒体・広告運用もまとめたい院 鍼灸の担当経験と表現チェックの担当者
動画特化型 1本1〜5万円が多い 施術者紹介や院内動画を強化したい院 撮影時の写り込み・同意のルール
フリーランス 月額3〜8万円が多い 一人院で少額から始めたい院 不在時の代替体制、表現の確認者

タイプを絞ったら、次の5つの質問で見極めます。

  1. 「あはき法で広告できる事項を説明してもらえますか?」 第7条の限定列挙と、技能・経歴・施術方法の制限まで答えられるかを見ます。
  2. 「投稿前の表現チェックは、誰がどの順番で行いますか?」 担当者任せか、別の確認者がいるかを確認します。
  3. 「効果を言えない中で、どんな企画を出しますか?」 人柄・雰囲気・セルフケアの具体案が出るかがポイントです。
  4. 「口コミや体験談の扱いはどうしますか?」 景品表示法のステマ規制も含めて方針を聞きます。
  5. 「成果は何で測り、どう報告しますか?」 フォロワー数ではなく、プロフィールの予約リンクのクリック数(予約ページへの移動数)や新規来院数を追えるかを確認します。

治療院全体の選び方は、治療院のSNS運用代行の選び方|整体・整骨・鍼灸で違う確認ポイントで詳しく整理しています。

費用の見方:月額を1本あたり・新規来院1件あたりに直す

見積もりは月額だけで比べず、2つの単位に直すと判断しやすくなります。

1本あたりの単価

月額6万円で月12本なら、1本5,000円です。撮影・企画・表現チェックがどこまで含まれるかで、同じ単価でも中身は変わります。

新規来院1件あたりの費用

月額6万円で、SNS経由の新規来院が月3件なら1件2万円です。これを自費施術の単価と平均の通院回数で割り戻し、回収できる水準かを見ます。

SNSは効果が出るまでに数か月かかることが多く、立ち上げ期は1件あたりの費用が高く出がちです。成果の出方は商圏・メニュー・院の体制で差があるため、3〜6か月単位で判断するのが現実的です。

まとめ

  • 鍼灸院の広告はあはき法で限定列挙され、効果・経歴・技能・施術方法は打ち出せません
  • 発信は施術者の人柄・院内の雰囲気・セルフケアの3軸で信頼を積みます
  • 代行会社はタイプより先に、あはき法の理解と表現チェック体制を質問で確認します
  • 費用は1本あたり・新規来院1件あたりに直して比べます

まずは比較表で、治療院・医療系に対応できる会社の体制を確認するところから始めてください。

よくある質問

Q. 鍼灸院のSNSで「国家資格保有」と書いてもよいですか?

A. 「はり師・きゅう師である旨」は広告できる事項に含まれます。ただし、資格取得年や受賞歴など経歴にわたる書き方は避けるのが安全です。迷う場合は管轄の保健所に確認してください。

Q. 患者さんの喜びの声を投稿してもよいですか?

A. 効果をうたう体験談は、あはき法の広告できる事項から外れるため避けてください。依頼して投稿してもらう場合はステマ規制の対象にもなります。代行会社に方針を確認しましょう。

Q. 保険が使えることはSNSで伝えられますか?

A. 療養費の支給申請ができる旨は、医師の同意が必要な旨を明示する場合に限って広告できます。「保険でお得に」のような表現は避け、条件を併記してください。

Q. 代行会社に任せれば表現のリスクはなくなりますか?

A. なくなりません。広告の責任は院側にも及ぶため、最終確認は院長が行う流れを契約時に決めておくことをおすすめします。

治療院・医療系に対応する代行会社の体制は、クリニック・歯科向け 各社比較表で公式公開情報をもとに確認できます。依頼前に確認したい項目は、資料請求(選び方ガイド・依頼前チェックリスト)でまとめてお届けしています。なお、運営会社の株式会社HolyTechも比較表の1社として掲載しており、1本7,500円(税込)・初期費用0円から依頼できます。表現チェックの体制とあわせて、他のタイプと比べる材料の1つとしてご覧ください。

この記事について 業種別SNS運用代行ナビは株式会社HolyTechが運営する比較情報サイトです。当社もSNS運用代行を提供しており、比較表の1社として同じ基準で掲載しています。他社に関する記載は各社公式サイトの公開情報に基づき、順位付けはしていません。費用や成果は業種・商圏・体制で差があります。

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