整体院のInstagram広告の費用は、初回価格と再来の見込みから許容CPA(新規1人にかけてよい上限)を出し、商圏半径と目標人数で月額を逆算するのが基本です。代行手数料の見方と、広告費が地域・時期で変動する点も解説します。
結論から言います。整体院のInstagram広告は「月いくら使うか」ではなく、「新規1人にいくらまで払えるか」から決めるのが基本です。 この上限額を許容CPA(新規1人の獲得にかけてよい広告費の上限)と呼びます。許容CPAは初回価格と2回目以降の来院見込みから計算でき、目標の新規人数を掛ければ月の広告費が出ます。運用代行に頼む場合は、そこに手数料と制作費が上乗せされます。なお、広告費の相場は地域・時期・競合の状況で大きく変動します。本記事の数字は考え方を示すための仮の例です。
整体院のInstagram広告にかかる費用の内訳
Instagram広告の費用は、大きく4つに分かれます。広告費そのものは自院で上限を決められます。表示やクリックの単価は入札で決まるため、時期や地域で上下します。
| 費用項目 | 支払先 | 目安の考え方 |
|---|---|---|
| 広告費 | Meta(Instagramの運営会社) | 許容CPA×目標新規人数で決める |
| 運用手数料 | 運用代行会社 | 広告費の一定割合、または月額固定が多い |
| 制作費 | 運用代行会社・制作者 | 画像・リール動画の本数で変わる |
| 予約導線の整備費 | 自院または代行会社 | LINE公式や予約システムの設定 |
見落としやすいのは、運用手数料に「最低手数料」がある場合です。広告費が少ないと、手数料の比率が重くなります。また、投稿の運用代行と広告運用は別の業務です。投稿代行の料金感は「整体院のSNS運用代行の費用相場|一人院でも払える価格帯と範囲」で整理しています。
許容CPAの出し方|初回価格と再来の見込みから逆算する
許容CPAは、次の手順で出します。数字は自院の予約データやカルテから拾います。
- 初回価格を確認する:広告で打ち出す初回体験の料金です。
- 2回目以降の来院見込みを出す:初回に来た人全体で、平均して何回通っているかを見ます。来なかった人も含めた平均にするのがポイントです。
- 1人あたりの見込み売上を出す:初回価格+通常料金×2回目以降の平均来院回数、で計算します。
- 広告に回してよい割合を決める:施術者の人件費や家賃を引いた利益から、何割を新規獲得に使えるかを院長が決めます。
- 許容CPAを出す:見込み売上×広告に回す割合、が許容CPAです。
仮の例で計算します。初回3,980円、通常6,600円、初回来院者全体で見た2回目以降の平均来院回数を1.5回とします。見込み売上は3,980円+6,600円×1.5回=13,880円です。このうち3割を広告に回すなら、許容CPAは約4,100円です。
ここで注意したいのが初回価格の下げすぎです。初回を安くすると予約は集まりやすくなります。一方で「安いから一度だけ」の人が増えると、平均来院回数が下がります。結果として許容CPAが下がり、広告が合わなくなる場合があります。初回価格は予約数ではなく、2回目の来院率とセットで判断してください。
商圏半径から月の広告費を見積もる
整体院は、患者さんが通える距離に限りがあります。そのためInstagram広告では、院の住所を中心に半径を指定して配信するのが一般的です。半径の決め方で、必要な広告費も変わります。
- 駅前・徒歩圏が中心の院:半径を狭めに設定します。来られない人への配信を減らせます。
- 駐車場がある郊外の院:車で通える範囲まで広げます。対象人数は増えますが、競合院も増えます。
- 半径が狭すぎる場合:配信できる人が少なく、同じ人に何度も表示されます。反応が落ち、単価が上がりやすくなります。
月の広告費は「許容CPA×目標新規人数」で見積もります。先ほどの例で月10人を目標にするなら、約4.1万円です。ただし、配信開始から1〜2か月は広告の最適化が進む途中で、新規1人あたりの費用が安定しにくい時期です。この期間は検証費と考えておくと判断を誤りにくくなります。
相場の変動にも注意が必要です。都市部は競合院が多く、単価が上がりやすい傾向があります。地方は単価が落ち着く一方、半径内の対象人数が少なくなります。年末や年度末など広告出稿が増える時期も、単価が上がりやすくなります。
運用代行に頼む場合の費用と選び方
運用の担い手は、主に次のタイプに分かれます。手数料の水準は会社や依頼範囲で差があるため、必ず見積もりで確認してください。
| タイプ | 費用レンジ | 向いている店/院 | 確認すべき点 |
|---|---|---|---|
| 内製(院長・スタッフ) | 広告費のみ | 数字を週1回見る時間がある一人院 | 予約までの計測設定、審査落ち時の対応 |
| フリーランス | 広告費の一定割合または月額固定。会社より抑えた設定が多い | 広告費が少額で始めたい院 | 不在時の代替体制、広告アカウントの所有者 |
| 広告運用特化型 | 広告費の20%前後の設定が多く、最低手数料を設ける会社もある | 広告費をかけて新規数を伸ばしたい院 | 予約完了まで計測するか、表現チェックの体制 |
| 治療院特化型 | 月額固定+広告費の形が多い | 表現規制に不安がある院 | 整体・整骨・鍼灸で異なるルールへの対応 |
| 総合型(投稿+広告) | 投稿代行と広告運用のセット料金 | 投稿もまだ整っていない院 | 投稿分と広告分の費用の内訳 |
契約前に聞きたい5つの質問
- 「予約完了までを計測し、新規1人あたりの費用で報告してくれますか」:表示回数やクリック数だけの報告では、許容CPAと比べられません。
- 「配信半径はどう決めますか」:院の立地や駐車場の有無を聞いた上で提案する会社かを見ます。
- 「広告文の表現チェックは誰がしますか」:「腰痛が治る」「必ず改善」などの表現は避ける必要があります。整骨院は柔道整復師法で広告できる事項が限られます。基本は「整骨院のSNSは広告規制の対象?柔整法とガイドラインの基本を整理」を参照してください。
- 「広告アカウントの所有者は誰になりますか」:解約後も配信データが院に残るかを確認します。
- 「最低契約期間と最低手数料はありますか」:少額の広告費で始める院ほど重要です。
頼むべき院・頼まなくてよい院
頼むべき院は、許容CPAが計算でき、新規を受け入れる予約枠に余裕がある院です。院長が施術で手一杯で、配信の調整に時間を割けない場合も外注が向きます。
頼まなくてよい院は、予約枠がすでに埋まっている院です。再来率が把握できていない院も、先に予約データの整理を優先した方が無駄がありません。
費用は「新規1人あたり」に直して比べる
代行の費用は、月額のまま比べないことが大切です。仮に広告費4万円、最低手数料が月3万円なら、合計7万円です。新規が10人なら1人あたり7,000円となり、先ほどの許容CPA約4,100円を超えます。少額の広告費では、手数料が成果の見え方を大きく左右します。見積もりは必ず「総額÷想定新規人数」で、許容CPAと並べて判断してください。
まとめ
- 整体院のInstagram広告は、許容CPA(新規1人にかけてよい上限)から逆算して予算を決めます。
- 許容CPAは初回価格と2回目以降の平均来院回数で決まり、初回の下げすぎは逆効果になる場合があります。
- 商圏半径・地域・時期で広告費は変動するため、最初の1〜2か月は検証期間と考えます。
- 代行費用は手数料込みの総額を新規人数で割り、許容CPAと比べてください。
次の一歩として、比較表で治療・医療系に対応する代行会社の依頼範囲を確認してみてください。
よくある質問
Q. Instagram広告は月いくらから始められますか?
A. 広告費は少額から設定できます。ただし少額だと配信データが集まりにくく、効果の判断に時間がかかります。まずは許容CPA×目標新規人数で必要額を出し、その金額で1〜2か月検証するのが目安です。
Q. 初回価格は安いほど広告の効果が上がりますか?
A. 予約数は増えやすくなりますが、2回目以降の来院が減ると許容CPAが下がります。初回価格は、2回目の来院率と合わせて判断してください。
Q. 運用代行の手数料は広告費に含まれますか?
A. 広告費とは別に請求される形が多いです。見積もりでは、広告費・手数料・制作費が分けて書かれているかを確認してください。
Q. 広告の審査に落ちることはありますか?
A. あります。健康に関する効果を強く打ち出す表現は、法令上の問題だけでなく広告審査でも止まる場合があります。広告文を誰がどの基準で確認するかを、契約前に代行会社へ確認しておくと安心です。
整体院のInstagram広告を任せる先を比べるなら、まずは治療・医療系の各社比較表で依頼範囲と料金体系を見比べてください。比較の観点を手元にまとめたい方は、資料請求から選び方ガイドと依頼前チェックリストを受け取れます。なお、運営元の株式会社HolyTechも比較表の1社として掲載しており、料金は1本7,500円(税込)・初期費用0円です。自院の許容CPAに合うかどうかを基準に、ほかのタイプと並べてご検討ください。
この記事について 業種別SNS運用代行ナビは株式会社HolyTechが運営する比較情報サイトです。当社もSNS運用代行を提供しており、比較表の1社として同じ基準で掲載しています。他社に関する記載は各社公式サイトの公開情報に基づき、順位付けはしていません。費用や成果は業種・商圏・体制で差があります。
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