LINE公式アカウントの運用代行の費用は、構築費・月額運用費・LINE側の配信料金の3つに分けると総額が見えます。友だち数別の試算と、費用を1配信・来店1件あたりで比べる方法、依頼前に確認すべき質問を解説します。
結論から言います。LINE公式アカウントの運用代行の費用は「構築費」「月額運用費」「LINE側の配信料金」の3つに分けて見積もると、総額のブレがなくなります。 代行会社の見積もりに入るのは前の2つだけです。配信料金はLINEヤフーに直接払うため、友だちが増えるほど別途上がります。この記事では3つの費用の目安と、友だち数別の試算、依頼前に聞くべき質問をまとめます。
※LINE公式アカウントの料金は改定されることがあります。本記事の料金は2026年10月17日時点で確認できた内容をもとにした目安です。契約前に必ず「LINEヤフー for Business」の料金プランページで最新の料金をご確認ください。
LINE公式アカウントの費用は3つに分かれる
まず全体像です。LINE運用を外注するときの支払いは、次の3つです。
- 構築費(初回のみ):アカウント開設、リッチメニュー(トーク画面下に固定表示するボタン)、あいさつメッセージ、予約や問い合わせへの導線を作る費用です。
- 月額運用費(毎月):配信文の作成、画像制作、配信予約、数値の報告などの費用です。
- LINE側の配信料金(毎月):LINEヤフーに払う料金プランの月額と、追加メッセージ料金です。
見落とされやすいのが3つ目です。代行会社の見積もりが安く見えても、配信料金は店舗側の負担になるのが一般的です。見積もりを受け取ったら「配信料金は含まれていますか」と必ず確認してください。
LINE側の配信料金の目安(2026年10月17日時点)
LINE公式アカウントの料金プランは3種類です(金額は税別)。
| プラン | 月額 | 無料メッセージ通数 | 追加配信 |
|---|---|---|---|
| コミュニケーションプラン | 0円 | 200通 | 不可 |
| ライトプラン | 5,000円 | 5,000通 | 不可 |
| スタンダードプラン | 15,000円 | 30,000通 | 可(従量課金) |
スタンダードプランは、無料通数を超えた分が従量課金になります。追加メッセージの単価は1通あたり数円で、通数が多いほど単価が下がる仕組みです。単価は改定されることがあるため、最新の金額は公式の料金プランページで確認してください。
通数は「配信した人数×配信回数」で数えます。友だち1,000人に月4回送れば4,000通です。一方、1対1のチャットでのやり取りは通数に数えられません。あいさつメッセージや応答メッセージも課金対象外と案内されています。
構築費と月額運用費の目安
代行会社に払う費用は、依頼範囲によって大きく変わります。目安は次のとおりです。業種・友だち数・制作物の量で差があります。
| タイプ | 費用レンジ(目安) | 向いている店/院 | 確認すべき点 |
|---|---|---|---|
| 構築のみ(スポット) | 構築費 数万〜20万円程度が多い | 配信は自分たちで回せる店舗 | 納品後の修正回数と、操作マニュアルの有無 |
| 構築+月額運用(総合型) | 構築費 10万〜30万円程度+月額 3万〜10万円程度が多い | SNSとLINEをまとめて任せたい店/院 | LINE専任の担当がいるか、配信料金が別か |
| LINE特化型 | 構築費 10万〜50万円程度+月額 5万〜15万円程度が多い | 予約・セグメント配信を作り込みたい店/院 | 拡張ツールの月額が別途かかるか |
| フリーランス | 構築費 数万〜15万円程度+月額 2万〜6万円程度が多い | 小規模で月数回の配信を任せたい店舗 | 不在時の代替体制、契約書の有無 |
| 内製+スポット相談 | 相談料のみ(1回数万円程度が多い) | スタッフに配信担当を置ける店/院 | 社内で配信文を作る時間を確保できるか |
構築費が高くなるのは、予約連携やアンケートによる顧客の分類(セグメント)を作り込む場合です。拡張ツールを使うと、ツール自体の月額が別途かかることもあります。
友だち数別に総コストを試算する
月額運用費を5万円、月4回配信と仮定して、LINE側の料金を足してみます(税別。追加メッセージは仮に1通3円で計算した目安です)。
| 友だち数 | 月の通数 | 適したプラン | LINE側の月額 | 総額(運用費5万円込み) |
|---|---|---|---|---|
| 1,000人 | 4,000通 | ライト | 5,000円 | 55,000円 |
| 3,000人 | 12,000通 | スタンダード | 15,000円 | 65,000円 |
| 10,000人 | 40,000通 | スタンダード+追加1万通 | 約45,000円 | 約95,000円 |
友だちが1万人を超えると、配信料金が運用費の半分以上になることがあります。全員に送らず、来店履歴や興味で絞って送ると通数を抑えられます。この「誰に何を送るか」を決めるのが配信設計です。配信設計が得意な代行会社ほど、配信料金のムダを減らせます。
なお、年間で見ると構築費も加わります。たとえば構築費20万円なら、1年目は月あたり約1.7万円が上乗せされる計算です。
費用は「1配信あたり」「来店1件あたり」で比べる
月額だけを比べると判断を誤ります。次の2つに直して比べてください。
- 1配信あたり:月額運用費÷月の配信回数。月5万円で月4回なら1回12,500円です。
- 来店1件あたり:(月額運用費+配信料金)÷LINE経由の来店・予約数。月6.5万円で20件なら1件3,250円です。
来店1件あたりの費用が、1人の客単価や再来による利益を下回っていれば、外注の意味があります。ただし成果は業種・商圏・既存の友だち数で大きく差があります。最初の3か月は「LINE経由の予約数」を測れる状態にしておくことが大切です。
業種別の配信設計は、美容室のLINE公式運用代行の費用と効果やスクールのLINE公式運用代行|体験後の入会率を上げる配信設計も参考にしてください。
依頼前に聞くべき質問と向き不向き
見積もりを比べる前に、次の5つを聞いてください。答え方で、費用の妥当性が見えてきます。
- 「LINE側の配信料金は見積もりに含まれていますか」:含まれない場合、友だち数の増加に応じた試算も出してもらいましょう。
- 「月の配信回数と、1回あたりの制作物は何ですか」:文章だけか、画像やクーポンまで作るかで価格が変わります。
- 「誰に送るかの設計(セグメント配信)はどこまで対応しますか」:通数削減と反応率の両方に関わります。
- 「来店や予約をどう計測し、何を報告しますか」:開封数だけの報告では費用対効果が判断できません。
- 「配信文の表現チェックは誰が行いますか」:医療・美容は医療広告ガイドラインや薬機法、整体は「治る」等の表現に注意が必要です。確認の体制を聞いておきましょう。
頼むべき店/院は、友だちが数百人以上いるのに配信が止まっている、予約導線をLINEにまとめたい、担当者を置けない、といったケースです。頼まなくてよい店/院は、友だちが少なく無料プランの範囲に収まる、配信を月1〜2回で十分に回せる、というケースです。この場合は構築だけをスポットで依頼する方法もあります。
まとめ
- LINE公式アカウントの運用代行の費用は、構築費・月額運用費・LINE側の配信料金の3つで見ます。
- 配信料金は友だち数で増えるため、見積もりとは別に試算が必要です。料金は改定されることがあるので、公式ページで最新額を確認しましょう。
- 月額は「1配信あたり」「来店1件あたり」に直して比べましょう。
- 次の行動として、まずは比較表で各社の依頼範囲と料金体系を確認してください。
よくある質問
Q. LINE公式アカウントは無料で使えますか?
A. コミュニケーションプランなら月額0円で、月200通まで配信できます。友だち50人に月4回送るとちょうど200通です。友だちが増えたら有料プランへの切り替えが必要です。
Q. 代行会社が配信料金を立て替えることはありますか?
A. 会社によって異なります。多くはLINE公式アカウントの契約者が店舗側で、料金も店舗が直接払う形です。アカウントの所有者が誰になるかと合わせて、契約前に確認してください。
Q. 料金プランが変わったら、運用費も変わりますか?
A. 代行会社の月額運用費は、LINEの料金改定とは別で決まるのが一般的です。ただし配信回数や通数を見直す提案が出ることはあります。改定時に配信計画を見直してもらえるかを確認しておくと安心です。
Q. 構築だけ頼んで、運用は自分たちでできますか?
A. できます。その場合は、配信予約やリッチメニュー変更の操作マニュアルを納品物に含めてもらいましょう。慣れるまでの数か月だけ、月1回の相談を付ける方法もあります。
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